シーホースとナッツ

初めての子育てに奮闘中。新米パパ目線で、思ったことなどを書いていきます。

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史上最大の挑戦(自分比)

昨年、我々は一つの決断をしました。
2月の段階ではまだ絶賛悩み中だった、
「2人目どうする?」問題です。その後、
こんな記事をヨメ名義でアップしてるので
バレバレと言えばバレバレなのですが、
その間に「まずはチャレンジする」ことで
2人の間で結論が出ています。

正直すんなり決まったとは言い難く、
幾度となく話題としては浮上しつつも
結論を出せずに悩み続けていました。
何しろ、今の我々の持てる力で考えれば
それはとてつもなく無謀なことのように
思えたからです。

親元からは遠く、地縁もない土地に住み、
さらに二人とも人付き合いが極端に苦手。
僕に至っては現時点で日常的に交流のある
友達は一人もいません。
要するに、頼れるところがないのです。
おまけに稼ぎは僕一人きり、
そして当時は育児休業などもちろんない
非正規雇用の契約社員でした。

そんなの、冷静に考えれば
1人を育ててるのだってかなり無謀です。
人手の件はまあ何とか考えていくとしても、
より深刻なのが収入面の問題。
正直これから子どもの将来にわたって必要な
お金のこととかを考えると、不安すぎて
頭がおかしくなりそうだったので、
とにかく見て見ぬふりをしながら、目の前の
ことだけに集中するようにしてきました。

そんな孤立無援の状態で、どうしてさらに
「もう一人」を決断しようと思ったのか。
おかしな話ですが、決め手になったのは
そういう「自分達の家族の状態」でした。
他に頼るものが何もない、家族全員で
寄り集まって乗り切っていくしかない、
という状況を考えた時に、
「だったら人数は多い方がいいじゃないか」
という考えに至ったのです。

たとえ1人では絶対乗り越えられないような
困難な状況も、周りに家族がいれば
支え合ってどうにかなるかもしれない。
お互い知恵を出し合って、気持ちを聞いて、
痛みを分け合っていくことを考えたら、
その人数は1人でも多い方がいい。
「そんなの、子どもに対して無責任だ」と
お叱りを受けるかもしれません。でも
かつて本当に誰にも頼ることができず
独りきりで生きてきた人間としては、
家族が一人ずつ増えていくという喜び
経験してしまった以上、どうしてもそこに
希望を見出さざるを得ませんでした。

それに、どうせ決めるなら早い方がいい
というのもありました。
決断に時間がかかればかかるほど
我々の年齢も上がっていく一方なので、
体力勝負の子育てを考えれば早い方がいい。
だから最後は勢いです。
いつまでも悩むくらいなら、さっさと決断して
その時間を具体的な対策を考えることに
有効活用したほうがよっぽどいい。
そんなふうに気持ちは固まっていったのです。

しかしそんな折、仕事の問題が勃発しました。
会社都合で非正規雇用が続けられなくなり、
フリーランスへの転向を迫られたのです。
状況を考えれば、何故この時に正社員への道を
選択しなかったのかと、これまたお叱りを
受けるかもしれません。会社の人だって、
もし知っていたらそう言ったかもしれません。

でもそこには、譲れないものがありました。
それは僕自身の「大事にしているもの」の
優先順位の問題です。
少なくとも現時点では、収入や安定よりも
子育てにかける「時間」の方が、
圧倒的に自分の中で優先度が高かったのです。
それはいわば、「人生の目的」と言っても
いいぐらいのことでした。

僕の人生の目的は、お金を稼ぐことではない。
それが全てとも言いませんが、少なくとも
子どもを育てることの方が遥かに比重が大きく
収入を得ることはそのための手段に過ぎない。
それを僕は「ポリシー」と呼びましたが、
正社員になって残業まみれになるより
早く家に帰れることを優先させたのです。
要するに、安定を捨てる代わりに
自由を得たのだと思っています。

もちろん不安がなかったわけではないし、
それどころかその決断をする時は本当に恐くて
何度か泣きそうになりました。
今ももちろん恐いですし、ヨメも同じくらいか
それ以上に不安なんだろうと思います。
ただ仕事のことも2人目のことも同じですが、
漠然とした不安を無闇に大きくしてしまうより
具体的に「確定申告はどうしよう」
「年金と保険料と市民税の支払いどうしよう」
「ファミサポの登録はどうしよう」
というようなことで悩んでいる方が、
よっぽど乗り切れそうな気がしてきます。

そんなわけで今日、
みんなで産科に行ってきました。
7週目だそうです。
現在13mm。心拍も確認できました。

秋に向けて、より実効的な対策を考えていく
日々のスタートです。


↑長い待ち時間に痺れを切らしたきなこと
病院の駐車場で作った雪だるま。
寒かった…
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| 未分類 | 23:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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体力と期待度の反比例問題

大いに盛り上がった誕生日から数日が経ち、
すっかり平常モードに戻っています。

実はあの日の寝る前のおしゃべりがよほど
楽しかったのか、翌日(日曜日)の夜には
めずらしく「パパと寝る!」と言い出し、
すごく久しぶりに寝かしつけを担当しました。

次の月曜も、週末の楽しさを引きずったのか
朝会社に行く時にはこれまた久しぶりに
「パパ行かないで!」と泣かれ、
仕事から帰った途端えらいハイテンションで
着替えもそこそこにボール遊びをしました。

ここまで極端なのは珍しいことですが
実は割と毎週のようにこのサイクルはあって、
週末2人でたっぷり遊ぶので仲良し度アップ
→休み明けもその流れで家に帰ると大はしゃぎ
というのが1つのパターンになっています。

しかしながら、僕自身のバイオリズムは
実はこの逆で、やっぱり週末には
ある程度のんびりするので元気なのですが、
休み明けの月曜日は休んで体がなまった分
1日仕事をして帰ってくるとクタクタで、
きなこのテンションに全くついていけず
ヘタすると遊んでいる最中に寝てしまったり
します。特に絵本を読む時などは危険で、
読んでいる最中のページをめくった段階で
そのまま寝落ちてしまうこともあるのです。
これまでにも幾度となく「パパ起きて!」と
きなこに怒られています。

今週の月曜と火曜もまさにこんな感じで、
きなこ自身は遊んで遊んでと来るのですが
こちらは完全にぐったりモード。
案の定「起きて!」の怒号が飛びました。
逆に、そのきなこのテンションが落ち着いて
割とあっさりしたものになってくる週半ばには
逆に僕が体が馴れてきて帰ってからも元気、
という変な反比例現象が起きています。

とにかく、せっかくきなこがそうやって
楽しみに待っていてくれているというのに、
疲れのせいで期待に応えられず
満足に遊んであげられないことには
本当に申し訳なく思っているのでした。
これから先、ますます体力が必要になって
いくことは分かりきっているというのに
年齢的にはもはや落ちていく一方なので、
どこかで何か対策を取らねばと思案する
今日この頃なのでした。

| 日記 | 23:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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3年が経ちました

今日で、きなこも3歳です。

3年目の1年、どんな大変なことがあったのかも
あんまり思い出せないくらいですが、
この1年間でアップした全63回の記事のうち
「イヤイヤ」の単語が出てくるものが
18回もある、というくらいに、まずとにかく
イヤイヤとの戦いだった1年でした。

出産前後には毎日更新していたブログも、
年を追うごとに頻度が減ってきているのが
数字で見ても明らかで、それは単純に
自分のモチベーションが低下しているのか、
それともそんな余裕もないくらいに
疲弊しているのかのどちらかと思われます。
そもそもこの日記だって昨日更新しようと
書き始めたのに、途中であまりに疲れすぎてて
リタイアしました。金曜夜なんてそんなもの。

今も明確に「イヤイヤ期が終わった」という
実感はありませんが、手に負えないほど荒れる
ということはなくなってきたので、まあもう
終わったと言い切ってしまっても差し支えない
ぐらいには来ているんだろうと思います。

代わりに、ここへ来てやたらと
「~って何?」とか「何で?」と
質問したがったり、ちょっと前までは
何でも自分でやりたがるばかりだったのが
簡単すぎることはむしろ人にやらせるという
ものぐさっぷりを発揮し始めていたりと、
また新たな厄介ごとが発生しています。

そして、相変わらずご飯は
ほとんど炭水化物しか食べないレベル、
歯磨きは毎日のように根気との戦い、
お風呂も冷めていくお湯との戦い。
自由すぎる彼女にこちらの忍耐力も
ずいぶん鍛えられました。
いや鍛えられ続けています。

でも、これは本当に負け惜しみでも
何でもなく、育児はやっぱり楽しいですよ。
これだけ真剣に向き合っていなければ、
この1年で彼女がどれだけ成長したかを
10個も20個も挙げるなんてできません。
今日は誕生日プレゼントとケーキを
買って帰りましたが、ちゃんと1週間前から
「自分の誕生日」というものを理解して、
今日もパパの帰りを心待ちにして、
指で「3歳!」も作れるようになって、
ロウソクも自分で吹き消して、
僕らのケーキまで奪って食べました。
どれ一つ、1年前にはできなかったことです。

そして寝る前には、珍しく「パパ行かないで」
と布団のそばにいるように言われ、
(普段は寝かしつけが始まると部屋を出る)
枕元で15分くらいおしゃべりをしました。
いよいよ一対一でちゃんとした会話が
できるくらいになりつつあります。
4月からは幼稚園も始まるし、
いろんな意味で彼女を「頼もしく」感じる
次の1年になりそうです。


プレゼントはこえだちゃんと悩んだ結果
シルバニアファミリーになりました。
細かいパーツもちゃんと扱って遊んでいます。
いつもは必ず超嫌がる「お風呂上がり」も、
「出たらまた木のおうちで遊ぶんでしょ?」
と言ったら非常に素直に出ていきました。

| 記念日 | 23:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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信頼を得るということ

都合によりしばらく中止していた、
「日曜の午前中にきなこと出かけること」を
先週からまた再開させました。
もちろん、「平日に一日中きなこの面倒を
見ているヨメを、週末くらいは解放する」のが
自分の役割の一つだと思っているので、
土曜日は2人でどこかに行くのが基本ですが、
それを日曜もやることになったいうわけです。
ただ一つ違うのは時間の制限があることで、
日曜は午後にヨメが外出をする
正午には昼食を始めている必要があります。

そんなわけで、先週はきなこを連れて2人で
スーパーに夕食の買い出しに行ったのですが、
僕が買うものに悩んだりしたせいもあって
お店を出るのが若干遅くなってしまいました。
しかしそんな時に限って、きなこはなかなか
帰ろうとせず、寄り道したり立ち止まったり。
今にして思えばお店の中をぐるぐると
連れ回したのと、お腹が空いていたせいで
疲れたのか機嫌が悪かったのだと思いますが、
いよいよ帰る途中のとあるブロック塀の前で
完全に遊びだしてしまいました。

その時、僕は早く帰らねばならないと
かなり焦っていたこともあって、
「ちょっと何やってんのッ!?」と、
恐らくこれまでで初めてと言っていいレベルの
大きな声を出してしまったのでした。
言われてすぐは特に意に介した様子もなかった
きなこですが、ようやく再び歩きだし
50m程歩いたところで、急に独り言のように
「パパが怒ってる…」と小さく呟いたのです。

これは僕は大いに反省すべきことでした。
そもそもお店に連れていったのも、
帰りが遅くなったのも時間が迫っているのも、
全部こちらの都合です。きなこにとっては
どれ一つ「別に関係ないこと」で、勝手に
連れ回されて急かされてるだけなのです。
僕はすぐにきなこを抱きしめて
「怒ってないよ。ごめんね。」と謝り、
きなこも「いいんだよ。」と許してくれて
その後もその日一日も何事もなく、
普段通りに接してくれました。

そんなことがあった翌週の今日。再びきなこと
2人で同じお店に行くことになりました。
先週のことがあったので、多少イヤな顔くらい
されるかなぁと思って、出発前に
「もうこの前みたいに怒ったりしないからね」
と声をかけてみたら、
「ごめんねって言ってくれたから大丈夫」
と返してくれました。
そして全く問題なく、今回は終始楽しく
行って帰ってくることができました。

僕はヨメと比べてきなことの接触時間が遥かに
短く、言ってしまえば付き合いが浅いので、
ほとんど怒鳴ったりすることもありませんし、
基本はなるべく不機嫌な様子も見せずに
接するようにしようとしてきています。
その分、先週のようなことが余計にショックを
与えてしまいがちというか、きなこにとっては
「パパも怒ったりするんだ…」という恐怖を
植え付けてしまう可能性もあったと思います。

でも、そんな時にいつもヨメが避難先に
なってくれる状態とは限らないわけで、
何らかの理由でヨメがいない時でも、
ちゃんと僕が親として(たとえ代替要員でも)
きなこに認めてもらえる存在に
なっていなければいけないわけです。
そういう意味で、仮に接触時間が短かろうが、
付合いが浅かろうが、きちんとした信頼関係を
2人の間に築いておかねばならないのだと、
今回改めて感じたのでした。
もちろんそれは、「甘やかす」とか
「何でも言うことを聞く」とかいう関係の
ことではなく、きちんと人として信頼され、
腹を割って離せる相手として認めてもらえる
くらいの関係のことです。

信頼を得るというのは、別にそんなに難しく
考えることではなくて、要は人間関係なので、
仕事での上司や同僚、取引先とのことと
根本的には同じだと思います。つまり、
「誠実である」ことに尽きると思うのです。

いい加減な対応をしない。
ウソをつかない。
間違ったらちゃんと非を認めて謝罪する。

そういう当たり前のことをやっていれば、
おのずと相手にそれは伝わるし、
結果として信頼してもらえるのだと思います。
きなこも2歳とはいえ大人なので、
その辺は決して手を抜かず、一人の人間として
誠実に接していきたいと思っています。

まあ、最近はイヤイヤこそ落ち着いてきて
来ているとはいえ、「~って何?」「何で?」
を「それ絶対知ってるだろ!」ってことまで
決まり文句のように連発してきますし、
ここの所はえらくものぐさになってきて
今まで「自分でやらせろ」ばっかりだったのが
逆にすごく簡単なことでも「パパやって!」と
こちらにやらせてくるようになってきてるし、
まぁ腹の立つことは多い2歳児ではありますが
それをヨメは朝から晩まで相手してるわけで、
せめて週末くらいしかまとまった時間に
相手をしていない僕くらいは、キレることなく
広い心で受け止めていきたいと思います。

| 日記 | 23:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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企業に「働くママに寄り添う」前にやってほしいこと

サイボウズという企業の、
働くママたちに、よりそうことを。
と銘打った取り組みの件。

今年に入って公開された第2弾のムービーにも
実に多くの意見が出されていますし、
私もTwitterで散々苦言を書いたので、
もうこれ以上何も言わないでおこうかと
思っていたのですが、やはり大事なことなので
改めてまとめておこうと思います。

Twitterでは、どうにも一人だけ方向性の違う
怒り方をしていた気がしますが、
ここでも例の「パパにしかできないこと」と
いう映像の中身について、細かく言うつもりは
あまりありません。
「作業は分担しても責任は分担しないで」
「役割ではなくタスクとリソースの問題」
「向き不向きを言ってる場合じゃない」
夫婦の役割分担の話は
このサイトで何度も言ってきたことですし、
当事者である「働くママ」の皆さんが
存分にツッコミを入れて下さっていますので、
そちらを読んで頂ければと思います。
そのことよりも書いておきたいのは、
「企業として、日本の子育てに問題意識を
 持っているのなら、何をして欲しいか」
についてです。
かなり長いですがご容赦ください。


■日本の子育ての問題点

あくまで個人の感覚ですが、今の日本に対して
私は「非常に子育てのしにくい国」だという
印象を持っています。
理由は子育ての当事者である皆さんには
今さら言うまでもないことかもしれませんが、
大きく分けて「お金の問題」「時間の問題」
そして「意識の問題」が子どもを育てる上での
障害になっているように見えます。

お金というのは、非正規雇用で働く人の割合が
増加して、貧困が拡大していることなど、要は
「子育てするのに必要な収入が得られない人」
が増えているという問題です。
特に、再分配後の方が子どもの貧困率が
悪化している
という話もあるように、
社会として制度がまともに機能していない
状態の中で、「無理ゲー」などと言われながら
私たちは子育てをしています。

そして時間の問題というのは、被雇用者の
「長時間労働」のことです。
労働者である(主に)男性を会社に縛り付けて
彼らから家事・育児に使う為の時間を奪い、
反対に女性は家の中に閉じ込め、家事育児等の
「無償労働」を押し付けてきた社会。
結果、男は仕事以外のことに目を向ける
余裕など持てないほど働かされ、
女は元々背負わされてきた家の仕事を
抱えたままで外に働きに出ることになり、
仕事・家事・育児の3つの役割を
同時に一人でこなしているような状況です。

最後の「意識の問題」も同じことで、
「男は仕事、女は家事育児」という
ジェンダーによる固定化された役割意識は、
元を正せば企業を中心とした社会が
男を労働力として使い倒すために作り上げた
高度成長期以後の仕組みでしかないのに、
まるで初めから決まっていたかのように
今も日本人全体に深く染み付いています。
そのことが、時代の移り変わりに柔軟に
対応することを妨げ、結果として働き方の
選択肢を社会全体として狭めることに
なってしまっているわけです。
加えて、ここでは敢えて詳しく触れませんが
日本人の「男尊女卑」の問題も、同じく
意識の問題として大きく横たわっています。

終身雇用を盾に男は家の仕事から遠ざけられ、
その制度が崩壊し、もはや一人分の稼ぎでは
家族を養えないようになった今もなお、
相変わらず労働時間は長いまま。
そして女はその労働価値を低く見積もられ、
稼ぎ手となった後も正当な評価を得られず、
しかも役割意識は時代の変化に追いつかず、
家事育児労働も他の担い手はいないまま。
まさにあのサイボウズのムービーのような
つらい状況に追い込まれる働く母親を
次々に生み出し続けている、というのが
今の日本の育児をつらいものにしている
問題点である、というように見ています。


■個人ではどうしようもできないこと

本来これらの問題を解消できるのは、
「制度を作る」というとても大きな力を
持った「国」なのでしょうが、残念ながら
個人的にはそこに全く期待が持てずにいます。
現政権は、むしろ女性差別を助長し
性別による役割分担を強化させる方向に
進めたがっているように見えますし、
子育てを巡る状況は改善されるどころか
ますます悪化して行っているように見えます。

そして、次に問題解決のカギとなるのが、
良くも悪くも経済中心で回っているこの国の
将来を左右するほどの影響力を持った
「企業」という存在だと思っています。
というより、「非正規雇用による低賃金」も
「長時間労働」の問題も、元凶はここにある
と言っていいんじゃないかと考えています。
法人税減税とか、残業代廃止とかのニュースが
流れてくる度に、これだけ経営側にとって
都合のよい仕組みを作り上げておいて、
しかも国民は文句も言わずに働いていて、
まだ何か足りないものがあるの?くらいに
思ってしまうわけです。

翻って個人レベルではどうかというと、
以前TVで見たとある子育て夫婦の例ですが、
夫さんは朝も暗いうちから出勤し、
夜も日が替わる頃にやっと帰ってくる生活。
しかも非正規雇用で賃金もたかが知れてる、
奥さんは当然家から出て働きに出ることなど
できるわけもなく、一日中子どもの世話を
し続ける毎日。そんな人達を見てもなお、
夫さんに「もっと子育てに協力して」とか
「奥さんの気持ちに寄り添って」とか
言えというのか?という気持ちに
ならざるを得ません。

また我が家の例ですが、昨年は5年間働いた
会社で「雇い止め制度」の煽りを食い、
契約社員を続けられなくなりました。
正社員への道は提示してもらえたものの、
それはつまり周りの他の正社員と同じく
「毎日終電間際まで残業がある」という状況を
受け入れる、という道です。
今の孤立無援な状況で、現時点で自分が
「家事育児要員」として離脱するわけには
どうしても行かず、残念ながらその選択肢は
断念するしかありませんでした。


■企業だからこそできること

もちろん、自分のやりたいことばかりして
家庭を顧みないひどい父親もいるでしょう。
反対に、夫とのコミュニケーションを
図ることもせず、一人で全てを抱え込んで
今にも潰れそうになっている母親だって
きっといるだろうと思います。
でも、いくらそういう個人が意識を変えて
家庭の環境改善に目を向け、家のことが
潤滑に運営されるようになったとしても、
やっぱり一人一人の頑張りだけでは
どうにもならない「壁」があると思うのです。

だからこそ、そこは企業に動いてもらいたい。
今の長時間労働が当たり前の社会を、
企業の側から打ち崩してもらえなければ、
無力な我々個人がいくら頑張り続けても
社会を劇的に変えることなどできません。
というより、社会を変えるための力すら
持てないほどに、日本人は労働というものに
縛られているというのが現状だと思います。

サイボウズという会社は、その中でも
個人的に期待をしてきた企業でした。
これまでも社長自ら育休を取得したり、
「男性もまた抑圧されている」と説く
男性学の助教授と対談したりと、
「働き方の効率化」を促進させるという
本業以外にも、様々取り組みをされています。

今回も、ワーキングマザーが置かれている
状況に目を向けようとしていると聞いた時、
かなり期待をしたのも事実です。
でも蓋を明けてみたら、その取り組みは
あまりにも思っていたものとは違いました。

映像を作って、それをWebで公開することが、
彼らが考える問題意識を解決する上で、
本当に最善の手段なのでしょうか?

もちろん、働くお母さんのつらさに目を向け、
気持ちに寄り添うことは大切です。また、
家事育児を自分のこととして捉えられずにいる
父親の意識を変えていくことも、もちろん
やっていかなければならないことです。

でもそれは、企業がやることではない。
目の前で苦しんでいる妻の気持ちに寄り添って
話を聞いてあげることも、理解に乏しい夫に
自分の苦しみをきちんと伝え、一人では
抱えきれない負担を分かち合っていくのも、
お互いのパートナーや、身近な人の役割です。
少なくとも、それは一企業がやることではなく
個人のレベルの話か、むしろ反対に社会全体で
取り組むべき非常に大きな話だと思うのです。

企業として社会を変えたいのなら、やるべきは
家庭の事情にいちいち首を突っ込んで
「もっと奥さんを気遣いましょう」などと
説教することではないはずです。
そんな余計なお世話を働くくらいなら、
まさにあなた達の管轄分野の問題である
長時間労働に目を向け、それを解消できる
「制度」を作ることに積極的になって下さい。
ポエム的なメッセージで一般人の意識を
変えさせようとなどする前に、
そういう実績を積み上げ、明確な事実として
「具体例」を世に示していってほしいのです。
それこそが決して個人にはできない、
企業だからこそできる最も効果的な
「社会を変える取り組み」となるのでは
ないでしょうか。


■トップランナーとして

例のムービーに対するネットの反響の中には、
「問題提起しただけでもすごいことだ」
というような意見もありました。
でも、そんなのは得意先に売り込みに行って
プレゼン資料の冒頭部分だけを話して
「あとは後日…」と言って帰るようなもので、
私がそのプレゼンを受ける側の社長だったら
まずそんな会社とは取引しません。
どうしてもフックとして映像を使うなら、
その先にどういうゴールを設定していて
どんな方法で解決への道筋を作っていくのか、
という全体的なビジョンを示して初めて
成り立つことではないかと思います。

また、「あまり意識の高いこと言っても
響かないから、あれでよかったのだ」という
意見に関しても、以前から言っている
イクメン」の話と通じるのですが、
もともと周回遅れの状況なのに、最下位の
カメに合わせて「ゆっくり走れ」などと
言うのは、結局全体の歩みを止めさせるし、
むしろ頑張っている人達に対して失礼です。
先に行けるのならさっさと先に行って
頂上の地ならしをしておいてもらうのが、
その脚力を与えられたウサギの能力を
最も評価するということだと思うので、
今回まるで後ろを振り返るように
「家事育児に積極的でないパパに向けて」
などというメッセージを出したことを、
もっと怒っていいと思うのです。
そんなことしてる場合かと。

全体の底上げをすることも悪いことでは
もちろんないですが、今回のケースで言えば
そうやって走るペースを落とさせることが
日本社会の「何をやっても無駄」という
倦怠感につながっているようにも思えるので、
むしろサイボウズにはトップランナーとして
どんどん先に行ってもらって、
理想の形を「モデルケース」として我々に
見せてもらった方が、よっぽど希望が湧くし
応援したい気持ちになるというものです。


■見極め、評価する力を

ここまで大きなことを言っておいて何ですが、
私は一介のフリーランスに過ぎませんので
政治のことも経済のこともほとんど素人です。
ここまで書いてきたことも、別に何かデータの
裏付けがあってのことではなく、聞きかじった
僅かな知識と、あとは全て想像です。

でもこんな人間でも社会の一員ですし、
何より自分の子どもを未来に送り出すという
役目を持った「親」でもありますから、
少なくとも身近な「子育て」という分野で
何とか社会を変えようという志を持った
サイボウズという企業のことは、これからも
もっと注目していきたいと思っています。

そして、素晴らしい取り組みにはきちんと
評価をし、もし足を引っ張るような動きや
歩みを止めさせるような声が上がるなら、
それに対してもきちんと批判できるように
こちらも見ていくつもりです。

「働くママたちに、よりそう」と
彼らが言うのであれば、もちろん
社内にはそれを支援する制度が整っていて、
ちゃんと男女の給与水準は同じになっていて、
決定権を持つポストには男女が同数か
それに近い数で就いていて、当然のごとく
次期社長の席も、男女ともに同じ可能性で
門戸が開かれた状態である。
少なくとも、それを目指している企業である。
という前提で今後も見極めていかなければ
ならないと考えます。

そしていつか、サイボウズが先頭を切って
作った道筋を他の多くの企業も追随していき、
結果としていつか日本全体が
今よりもずっと子育てに優しい社会に
なっていることを、心から願います。

| 思うこと | 23:22 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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画伯爆誕

※今回は親バカ満載ですので閲覧注意です※

きなこは、あまり絵を描かない子です。

これまでもペンを持ちたがる機会というのは
多くありましたが、何か形のあるものを
描くことというのはほとんどなく、
直近の年末年始の休み中に描いたものも
正直何かに見えるようなレベルのものでは
ありませんでした。

どちらかというと、お絵かきを始めても
すぐ「パパ描いて」「ママ描いて」と
こちらにペンを渡してくるばりで、
すぐ自分で描くのをやめてしまうパターンが
とても多くありました。

わが家は、夫婦揃ってそれなりに絵心があり、
僕は曲がりなりにも漫画でお金をもらっていた
時期もある人間で、ヨメも「記憶スケッチ」の
再現度の高さでは僕も到底かなわない
画力の持ち主なので、もしかしたらきなこは
それを見て怖気づいているというか、まさか
「本人なりに楽しんで描く」ということを
我々が阻害しているのではないか?と
若干本気で心配していたのでした。

それがここへ来て、
まず「ぬりえ」に興味を持ち始め、
(その元絵もヨメが描いたりしてましたが)
随分きれいに塗れるようになったなぁと
思っていたら、今週のことです。
急にせんせい(的な別会社のおもちゃ)で
何か描き始めたと思ったら、
いきなりビックリするようなクオリティで
人間の顔を描き上げたのです。それがこちら↓


本人曰く「帽子を被ってる」姿だそうで、
2つともまさかの「黒目にハイライト」まで
入れてきました。

なお今のところ人の顔しか披露してませんが、
次の日には「上下逆さまに顔を描く」という
スーパーテクニックまで見せてくれました。
これも、僕がきなこと向かい合って
お絵かきをしていた時、何度かやってあげた
ことではあったのですが、まさか2歳にして
そんな技を盗んでくるとは思いませんでした。

ついに長らく隠してきた封印を解き、
いよいよ画伯としての頭角を現し始めた
きなこのこれからの作品に期待です。

…は冗談としても、本人は例の絵を描く途中
我々に「見ないで!」と言ってきたので、
これまで自分の絵に恥ずかしさがあった、
というのははずれた想像でもないのかも
しれません。
まさか一人でこっそり練習してたとか…

| 成長記録 | 22:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ただの年末年始

正月休みも今日で終わりです。
今年は、近年まれに見る
「何もしない年末年始」になりました。

別段どこか遠くへ行くわけでもなく、
普通に過ごして、普通に年越しして、
普通に新年を迎えました。

おかげであくせくすることもなく
家族みんなでのんびり過ごせたし、
きなこともゆっくり遊んであげられたので
よかったと思います。

きなこは、お正月というものを
かなりきちんと理解できていたようだし、
「あけましておめでとう」もきちんと言えて、
お年玉(今年は5円)も受け取れて、
初詣では一通りの動作も自分でできて、
何だか立派になったなぁと思います。

相変わらずお風呂は気まぐれに拒否したり
日によっては入るまで30分かかったりするし、
ここ最近の「~って何?」に加えて
いよいよ「何で?何で?」も増えてきて、
無限ループで質問攻めされると
鬱陶しいことこの上ないのですが。

何より今年は、1年前のこの時期に
全員揃って倒れてたことを思えば、
一人も病気せず年末年始を過ごせたことに
感謝したいと思います。
それでも油断ならないので、初詣では
家族の健康を再優先で祈っておきました。


↑どれだけヒマだったかがわかる一枚。
お絵かきした紙を壁に貼ったりしてました。

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